僕はかつて起業し、事業をしていました。
26歳で起業しました。
凄いのか、若すぎたのか、
いまだに正解はわかっていません。
今思えば、社会のイロハの"イ"を覚えたぐらいの
年齢だし、若くして起業したのは良い
経験だったとも思っています。
最初は鳴かず飛ばずでしたが、
徐々に事業も軌道に乗り、
約3年で12名ほどの従業員を雇い入れました。
正直、いろんな従業員いましたよ。
有給だ、昇給だ、保険だ、労働時間だ、と。
ホント好き勝手なことばかり言ってきます。
もちろん、なんでも「はい!」「やります!」
なんて僕からすれば
「なんて良い従業員なんだ、、、」
なんてのもいました。
僕も人間ですから、
そりゃ好き勝手言われれば、
頭に来ることもあります。
しかし、堪えていました。
「従業員は宝」
「従業員あっての会社」
「従業員あっての利益」
そう自分に言い聞かせ、
従業員の望みは全て叶えてやろうと、、、
有給は好きに取らせる、
昇給は必ずする、
賞与も必ず3ヶ月分、
保険も望むもの全て入れる、
労働時間は8時間厳守、
残業は極力しない
今は評価賃金制度なんてノウハウありますが、
無知だった自分は従業員ファーストで
自分の頭で考え、実行していきました。
しかし、会社の数字は正直で全部、
裏目に出るのです。
給料あげれば、人件費率は上がり業績悪化
有給を好きに取らせれば、顧客からクレームで離反
賞与も業績関係なしに3ヶ月あげれば業績悪化
残業なしにすれば業務はたまる一方。
無知は本当に怖いものだと痛感しました。
会社の業績も正直ならば、体も正直です。
耐えていたものがストレスとなり、
ストレスは最初、体の表面に現れます。
帯状疱疹は出るは、
体は痒くなるは、
飯は食えないわ、
眠れないわ、
死んだ魚のような目になるわ
心ここにあらず状態でした。
結局、僕は事業に失敗しましたが、
今となっては"いい経験をさせてもらった"と
思っています。
事業に失敗はしましたが、
起業しなければ失敗の経験は
できませんでした。
起業しなければ、
自分の無知さに気づくことはできませんでした。
そして、起業した人間って諦めが悪いのか、
また起業するんですよね。
当時、「2度と起業なんてするか」
なんて思っていましたが、
やっぱり僕も例外ではなく
"また起業してしまうんです"
今は過去の失敗と経験を元に従業員は雇わず
、一人社長として仕事をしていますが、
それでも失敗がないわけではありません。
先日、クライアントさんからの大事な
メッセージを見落としていました。
僕はもの凄い罪悪感を感じ、
クライアントさんの住んでいるところに
直接謝罪しに行ったわけです。
幸い、クライアントさんからは
「わざわざ来てもらって、すみません、、
なんとも思っていなかったのに」
僕からすれば、
メッセージを見落としていたことは"大きな失敗でした"
しかしクライアントさんからすれば
"そんなことでわざわざ"
失敗の物差しって、
実は自分で決めているんだなと。
もちろん、クライアントさんには
1ミリも"そんこと"とは思っておらず、
申し訳ないことをしたと思っています。
過去に僕は事業に失敗しましたが、
そりゃ人生を賭けた起業だったので、
僕の中では"人生で一番の失敗"だと思っています。
しかし、"そんな小さな失敗"と思う人もいます。
経営の神様と言われている稲盛和夫さんからすれば
「借金1億なんて、なんて小さな失敗、、、」
そう思うでしょう。
人生で、失敗しない人っているんですかね?
転ばない人っているんですかね?
それを"どう捉えるか、どう思うかは
本人と他人ではまるで物差しが違う"
のではないかと思います。
失敗をどう捉えるのかは人それぞれで、
その失敗をどう生かすかが、
人生を立て直す1番の起爆剤だと気づきました。
失敗を大きな失敗と捉えヘコみ続けるのか、
小さな失敗と思い、楽観視し水に流すのか、
大きな失敗でヘコみ、そこから失敗の
経験を人生の教訓として這い上がるのか、
小さな失敗も、
2度と同じ失敗はしないと、気を張るのか、
「失敗」の捉え方は人それぞれで、
正解も不正解もないですが、
その失敗は人生再起の「処方箋」なのだと感じています。
その失敗から次へ出発するときの
ステージは人それぞれです。
心も身体もお金もマイナスな
状態からスタートする人
失うものがなく、
まっさらのゼロの状態から
スタートする人
失敗してもプラスの
状態からスタートできる人
特に僕の場合、
お金はかなりのマイナス状態からのスタートでした。
借金1億です。
事業での借金でしたが、
当時の僕にとっては
「失敗から人生再起」
なんて言葉はまるで耳に入って来ませんでした。
ただある人に出会ってから、
借金1億円は一瞬で片付けることができました。
マイナスからゼロの状態にするには、
そう時間が掛からなかったのです。
ゼロの状態から、
プラスにするにもそう時間はかかりませんでした。
お金の状態がマイナス→ゼロ→プラスに
なるのに比例して、
心も身体もプラスの状態になっていきました。
学校の数学で一度やり方を覚えると、
数学の点数がみるみる良くなる感覚でした。
数学が良くなると、
他の教科の点数も良くなるように
心も体も良くなっていきました。
現在、お金がマイナスな状態の人に向けて
「一瞬で、マイナスからゼロに戻す方法」
の記事を執筆中です。
文字数にして20000文字を超えそうなので、
記事を分割して投稿しようか悩んでいるところであります。
僕自身がお金という数字がマイナスな状態を
一瞬でゼロに戻した体験は多くの人に
希望を与えるものだと思っています。
実際に僕がそうだったのです。
失敗という経験を、なるべく早く人生再起することができるよう、次への処方箋にして欲しいと思っています。
現在、魂を込めて執筆しているので
もうしばらくお待ちください。
僕の父はプロ野球が大好きです。
関西人なのに巨人が好きで、
巨人が勝つと機嫌がよく、
負けると機嫌が悪い、
みたいな典型的な昭和の父親でした。
テレビで見るのが好きなようでしたが、
そんな父親がこないだ珍しく
「甲子園で巨人vs阪神戦見に行こう思ってんねん」
っていうのです。
実はその日は親の結婚記念日らしく、
帰りに三宮で焼肉を母ちゃんに食わせたいとのこと。
チケットはコンビニで取ったそうですが、
こないだ久しぶりに会った時に
「やってもうたわ〜、日付間違えてもうた!」
「その日、農協で集まりあるから行けへんねん」
どうやら結婚記念日の日を間違えていたようです。
父親は
「まぁええねん。40年も母ちゃんとおったら
結婚記念日の日、間違えたくらいで、なんも言わんやろ!」
これを大きな失敗と捉えるか、
小さな失敗を捉えるかは、
父親次第ですが、
少なくとも僕は大きな失敗ではないかと、、、
次への処方箋もないような気がします。
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借金1億円からの人生復活
小野みなと